「おいしい!」のもとを、もっと

種子島産安納芋

今年初のブログです。

 

昨年同様、今年も営業さんは、北は北海道から南は鹿児島の種子島まで年中忙しく飛び回っております。

 

 

さて、今回は種子島で作っている安納芋の圃場の写真を撮ってきたのでアップします!

 

こちらは去年2016年9月29日に訪問した時の圃場。

収穫真っ只中で、美味しそうなお芋がごろごろ転がっています。

 

 

 

そしてこちらは今年2017年3月31日に訪問した圃場。

播種(はしゅ)の時期で、また9月頃にお芋がたくさん出来ます。

 

皆様の食卓に並ぶ日を想像しながら、生産者の方達は毎日汗を流して頑張っているんですね。そう考えると、普段食べているものがとても美味しく感じられますね。

 

(おまけ)種子島はいま玉ねぎの収穫の最盛期です。お水にさらさなくもサラダで食べられます。(写真は2017年3月31日時点)

 

 

 

 

 

五郎島金時ペーストができるまで

先日、営業の方が訪れたのは、「五郎島金時焼き芋ペースト」の製造工場。

 

今回はその製造工程の一部を公開します!

 

その前に、五郎島金時の圃場を紹介します。

 

 

五郎島金時を作付している生産者は43軒しかありません。生産量は年間2,200t程。

 

また、通常金時の生食向けの区分けは「優」「秀」「良」の3種分けが多いのに対し、五郎島金時はなんと34種類の区分けがされています。その中でもB品は全体の4~5%程度しか出ないのが驚きです。

 

 

そして更に驚きなのが五郎島金時の為の「キュアリング設備」です。

 

 

傷付いたさつま芋を、このキュアリング設備に一時的に入れることで、傷口にコルク層(かさぶたみたいなもの)が出来上がり、傷が治り、かつ甘みが増すのです。

五郎島金時の管理がここまで徹底されていることに大変感動です。

さて、いよいよ工場内に入り製造工程を見ていきましょう!

 

1.保管は常温

 

 

2.一次洗浄・殺菌

 

 

 

3.二次洗浄・選別

洗浄

 

選別

 

 

4.焼成

 

ラックオーブン二台

 

 

南蛮窯1台

 

高温で60分ほど焼成します。

 

 

5.カット・検品

先に焼いた芋を一つ一つ包丁で2分割

 

 

6.分離

 

芋の身側をメッシュに押し当て押し出す

 

7.裏漉し

前工程で皮と分離された身を、上の機械に入れて再度漉す

 

8.計量・包装

左:計量充填           右:包装機

 

9.X線検出器・金属探知機

右赤輪から「X線」「金属探知機」、最後に包装形態を整える機械へと続く

 

10.殺菌

包装された製品が高温のトンネルを通り、殺菌、冷却を終える。

 

 

 

原料を受け入れてから上記の工程を経て、出荷をするまでに3日間かかります。

一日の平均製造数は約1.5tです。

丁度この時期2~3月の間に五郎島金時ペーストは30t製造されます。

 

圃場では既に五郎島金時は植わっていませんが、輪作体系を取っていて、その土壌は砂地であるためスイカと大根の生育にとても適しているそうです。

その後、五郎島金時を再び植えます。

 

 

 

こうして美味しい五郎島金時が出来上がるのは、気の遠くなるような一つ一つの工程を大切にし、愛情をたっぷりと注いでいるからなんですね。